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7つの最重要テク+1

伝わる文章を書くために、これだけは覚えておきたい最重要テクニックを説明します。ホームページのライティング以外でも使えます。いますぐ試してみましょう。

とにかく伝わりやすくすることが大切

読者にメッセージをうまく伝えるためには、とにかく「伝わりやすい」文章を書くことが求められます。「意味不明だけど魅力的」という文章も確かに存在しますが、大半の来訪者はあなたのサイトに何かしらの情報を求めてやってきます。掲載されている情報が伝わりやすい文章を書いておくほど、「魅力的なサイト」に成り得るのです。

そこで、文章の書き方を本格的に覚えて頂く前段階として、簡単にマスターできて、なおかつ重要な、7つのテクニックについてご紹介しておこうと思います。どれもかなりの効果があるものばかりですので、是非お試しください。

その1:ページの内容が見えるタイトルコピーにする

タイトルコピーとは、titleタグで囲まれる文字列のことです。ブラウザの上枠に表示される他、検索結果の一覧などでそのページの名称として使用されます。

インターネットユーザーの大半は、検索エンジン・ディレクトリを経由してあなたのサイトを訪問する訳ですが、一覧の段階でページの内容がよく分からないようではクリックしてもらえません。1ページ毎に、そのページの内容に最も相応しいタイトルを付けるようにして下さい。特に、アマチュアの方が作るホームページでは、次のような例がよく見られます。

  • サイト全体で同じタイトルを付けてしまう。(特に、会社名だけのような、素っ気ないものが多いです)
  • ホームページ制作ソフトのデフォルトで付けられるファイル名のようなページタイトルのまま公開している。

その2:見出しをつける・段落を分ける

もし、全て同じ大きさの文字で埋め尽くされた新聞があったら、あなたは読むでしょうか? 余程強い動機が無ければ、初めの数行で諦めてしまうことでしょう。新聞は、記事毎にきちんと見出し分けされ、内容の切れ目毎に段落分けされているから、あれほどの文字数でも毎日読むことが出来るのです。

ホームページの文章でも同じ事です。大きな意味の切れ目毎に見出しを付け、小さな意味の切れ目は間隔を空ける等して段落を分けることで、ぐっと読みやすくなります。見出しのコピーも、タイトルコピー同様、本文の「目次」になるような、内容が想像できるようなものを考えてみてください。

その3:結論から書き始める

前置きの長い話は、話の真意がなかなか分からず、我慢を強いられるものです。でも、話の結論を先に書いておけば、あらかじめ「これはこういった内容の説明」という理解が得られるので、最後まで我慢して読んでもらいやすくなります。

論文のような説明口調に陥りやすいのが難ですが、「結論が見えるタイトルコピーや見出しにしておく」などの形を取ることで、比較的簡単に対処できます。

その4:重要でないことは思い切って省く

自分で書いていて「なんか上滑りな説明だ」と思う場合、原因の殆どは同時に多くのことを説明しようとしていることにあります。沢山のことを一度に説明しようとすると、個々の因果関係がうまく繋がらなくなり、話が複雑化してしまうのです。

そこで、説明することは話の主旨に沿ったものだけに絞り、重要でないこと・関係ないことは思い切って省いて、シンプルな説明に徹しましょう。内容を絞ることで、ロジカルな文章が、簡単に書けます。結果、文字数も減って説明全体がコンパクトになるので、いいことばかりです。(どうしても言い足りないことがある場合は、別のページ・見出し・段落で説明すればいいのですから。)

その5:箇条書きを有効利用

情報を列挙するときは、無理に文章化せずに、箇条書きをうまく使ってみてください。あまり多用すると素っ気なく見えるのが難ですが、説明しようとする情報をハッキリ区切って見せるため、読解力を要しません。驚くほど分かりやすくなります。

その6:一文は40字〜60字程度におさめる

どのような話も、基本的に「どんな・何が〜どうだから・どうした」という主述関係を組み合わせることでできています。文章を短くするほど主述関係が単純になり、回りくどさが無くなります。また、一度に把握すべき情報量が減るために、すんなり頭に入りやすく、理解しやすくなります。文章で主述関係を持つ最小の単位は「。」で区切られた1文ですので、まずは1文を短くするところから始めてみましょう。

私の経験から言うと、わかりやすさ・読みやすさを考えたとき、1文の長さの上限は50字程度になるようです(人によって40字,60字としている場合もあります)。ただし、あまり字数にこだわってしまうと、かえって不自然な文章になりがちですので、「50字を目処に短めに」と心得ておく程度で大丈夫です。

その7:図表は多めに使う

「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、言葉は万能のツールではありません。無理に文字だけで説明するのではなく、適時、写真やイラスト、表などを使って説明するようにしましょう。

図表の持つ情報量・表現力は、数十字・数百字の文章に匹敵しますので、説明を単純に、それでいてより具体的なものにしてくれる筈です。また、人は本来、「挿絵」がある読み物を好みますので、読者に「面白そう」な雰囲気を与える効果もあります。

おまけ:美しい文章を楽に書くならスクリーンリーダーを使う

スクリーンリーダーとは、画面上の文字を読むことが困難な方のために、画面の情報を人口音声で読み上げるソフトウェアのことです。文章を執筆するとき、自分では文章のまずさに気づきにくいものですが、人に読み上げてもらうと自分の文章の問題点がわかりやすくなります。スクリーンリーダーは、「読み上げてくれる友人」の代わりをつとめ、文章の推敲を信じられないぐらい楽にしてくれます。

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