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期待するコピーを書こう

コピーを見たときの期待感が、本文を読み進める動機を生み出します。ハッキリしていてインパクトのある、期待するコピーを書きましょう。

文章のキーワードが含まれたコピーを書こう

インターネットのユーザーは、存在を知ったホームページを、端から順に読むわけではありません。まず、ページタイトル見出し要約文などのコピーから内容を想像して、その結果「自分の欲求を満たせそう」という期待がもてる情報だけを選んで読みます。

その「期待を持たせる」最も確実な方法は、文章のキーワードが含まれたコピーを書くことです。たとえば、「全国の地酒を取り寄せ、それがネットで通販できる」ホームページを作るとします。

  1. 楽しいひとときをあなたの元へ
  2. 全国の地酒をネット販売

この2つのページタイトルを見比べたとき、どちらが「地酒を通販で買おう」と思っているユーザーに「これだ!」と期待させるでしょうか? 私は間違いなく、内容が想像できる「全国の地酒をネット販売」の方だと思います。

あなたは、様々な分析を元に、ターゲットとするユーザーに対して訴求力を持つ企画を考えたはずです。キーワードはその内容を代表する言葉なので、ターゲットとするユーザーにはとても魅力的に感じる言葉なのです。「どうしても魅力的なコピーが浮かばない」と思ったときには、キーワードを含めて書いておけば、間違いありません。

コピーのインパクトを高めよう

商店街を歩いているとき、変わった看板や、大きな看板など、インパクトのある看板を掲げているお店ほど目に入りやすいものです。多数の情報が飛び交っているインターネットも、いわば「情報の商店街」です。ホームページのコピーには、「お、これは何だ?」と思わせるインパクトが欠かせません。

別に、コピーライターが考えるような洒落たコピーである必要はありません。次のことを参考に、コピーのインパクトを高める工夫をしてみましょう。

言葉を強調してみる

話をするとき、語気の強い相手をあなたはどう思いますか? おそらく「熱意がある」とか「自信がありそう」という強い印象を持つことでしょう。ホームページのコピーも同様で、言葉を強調することによって、熱意ある・自信にあふれた印象を、ユーザーに感じてもらうことができます。

  1. あなたの悩みをうまく解決します
  2. あなたの悩みをうまく解決します!

私なら「あなたの悩みをうまく解決します!」の方に、より強く「私のために尽くしてくれそう」という期待感を覚えます。たった1つ感嘆符「!」が付いているだけの違いですが、この力強さの差は大きなものです。

言葉を強調する方法としては、次のようなものがあげられます。ただし、あまり使いすぎると「くどみ」や「うさん臭さ」が出るので気を付けてください。

  • 記号を使う / 例:「お得です!」「どうですか?」「☆☆大感謝祭☆☆」
  • 擬声語・擬態語を使う / 例:「たっぷり入った」「ふんわり柔らか」
  • 強力な意味を持つ言葉を使う / 例:「絶対お得」「100%満足」
問いかけるかたちにしてみる

人は何かを問いかけられると、反射的に「答えなければ」という意識が働きます。また、人は「自分より詳しそうな相手」から問いかけられたとき、答えが用意されているに違いないという期待感を持ちます。そのため、問いかけるかたちのコピーにすることで、ユーザーの注意をより強くひきつけることができます。

  1. 全国の地酒をいつでも手に入れることができます
  2. 全国の地酒をいつでも手に入れたくはありませんか?

この2つはほとんど同じ意味のコピーですが、私なら2番目の方により高い興味を持つと思います。「そういわれればそうだけど、そんなことできるの?」という心理が働くからです。

否定してみる

人は「自分より詳しそうな相手」に、自分自身のことや自分が常識だと思っていることを否定されると、不安を抱かずにはいられなくなります。そのため、否定するコピーには、「なぜ?」「どうして?」「どうすればいいの?」という強い関心を持たせる力があります。

  • あなたの資産運用は間違っている
  • 全ての地図は間違っている

上の例のような「なぜ!?」と感じるコピーを見たら、私なら思わずクリックしてしまうと思います。ただしユーザーからの信用が薄い場合には「大きなお世話」「わかっていない奴」などのマイナスイメージを与えかねない諸刃の剣ですので、十分に注意して使って下さい。

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